こんにちは、アラフィフ英語学習人の、むっちです。
社会人になってからも、英語学習への思いが常にあった日々。
高校卒業後にアメリカの大学に留学した友人。
社会人生活→語学留学→日本の大学入学→教員のルートを辿った友人。
彼女たちを横目に、自分の人生を模索する日々。
ここからは、わたしの紆余曲折の英語学習遍歴を、恥ずかしながらも赤裸々に公開いたします。
どうぞ、笑うなり、教訓?にしていただけたらと思います。
良い子はやっちゃいけません、的な所も随所にあります。
当時の2大英語教材を試す
英語学習の黒歴史
当時(90年代始め)から、新聞広告や雑誌等には、現在と同様、様々な語学学習についての情報がありました。
その中で、ひと際目立っていたのが、○ピード○ーニン○でした。
とにかく、新聞、雑誌、NHKの英語テキストの後ろにと、大々的に広告展開がされていました。
な~んか怪しい感じでしたが、「聞き○すだけ」という、画期的な?キャッチコピーに興味が湧きその効果に半信半疑で申し込みました。
当時はまだカセットテープで(どんだけ昔か)、暇な時や寝る前に聴いていました。
自分がどう変わって行くのか、ドキドキしながらです。
1か月ごとにカセットテープが送られてきます。
1か月4800円位だったかで、退会はいつでもOKでした。
まあまあ、いいお値段ですね。3か月くらいかな、聴き続けました。
さて、効果のほどは?
悲しいことに、わたしの脳には、BGMの ”G線上のアリア”や”タイスの瞑想曲”しか染み入りませんでした。
そして、肝心の英語のフレーズは、わたしの耳の右から左へと抜け、その代わりに日本語訳を話す男女の声だけが残りました。
睡眠導入にもならず、変に頭だけが冴えるのだ。
とにかく、日本語が煩わしく聴こえました。
結論、そんな楽して話せる様にはなりませ~ん。と言う思いに至り、退会しました。
自由に退会できたのが、せめてもの救いです。
まさに、この事例はわたしの英語学習の中で、黒歴史となりました。
カセットテープは、断捨離の道へ。その頃から既に、断捨離をしていた、わたしに乾杯。
どうして、駄目だったんだろう。広告にはペラペラになった体験談が満載なのに。
な~にがいけなかったんででしょうかねえ。おかしいですね。
まあ、聞き流すだけでは、語学なんか習得は出来ないものでしょうに。
それができたら、日本は1億総バイリンガル国家だぞ~。
何故にあの様に、CMに出ていた方々は流暢に話せるようになったのか。しかも短期間で。
永遠に分からぬまま時は流れ、令和のある日、この教材の販売終了のニュースがネット上にありました。
まあ終わるよね、今までよくまあ売れたよね。
これが、わたしの個人的な感想でした。
今は、Youtubeやネット上で、綺羅星のごとく、たくさんの英語に触れられますからね。
加えて、いずれも上質と思います。
そして、英語→日本語で、フレーズを聞き流せる教材なんて、この時代、簡単に手に入りますから。
しかも、1000円するかしないか、です。また、個人的には日本語は要らない位です。
1度目は挫折と放置、そして2度目で無事完走した「家出のドリッピー」
○ピード○ーニン○の失敗(わたしには、合わなかった)にめげず、次へ向かったのは、同じく新聞雑誌で華々しく広告が打たれていた「イングリッシュ・アドベンチャー」でした。
これは、初級・初中級・中級・上級とレベルがあり、シドニー・シェルダンが特別に書き下ろした物語を読んで、聴いて英語に触れていく、教材です。
シドニー・シェルダンは(当然ですが日本語訳で)何冊か読んでいました。
「明日があるなら」や「時間の砂」「真夜中は別の顔」などなどオーストラリア、
とてもテンポが良く、英語でも読み易い作家さん、と言われていました。
毎月4500円の会費で、CDと英文テキスト、解説書、そして会報が届きます。
12か月で物語は終わり、その後、自動的に初中級、中級、上級へと進みます。
わたしは、初級の「家出のドリッピー」を申し込みました。
カリフォルニアはロサンゼルスに、朝露から生まれた💧しずくのドリッピーが、お母さんや、兄弟から離れ、冒険に出ます。途中、様々な出会いがあり、ハプニングに巻き込まれながら、成長していく物語です。
さてさて、CDをプレイヤーにセットし、聴き始めました。
オーソン・ウェルズの語りで始まり、声優さん達の生き生きとしたセリフが流れます。
そこに流れる音楽や、効果音も臨場感溢れ、楽しく聴いていけました。
英文テキストの挿絵もきれいで、解説書には、日本語訳や文法について説明がありました。
が、しかし、(ん?やな予感)当時のわたしは、仕事がかなりハードでした。
まあ、そんな時にその勉強法は無いだろ、なんですが。
文法ドリルなんかを地道にやれる範囲でやれば良いものを、ね。
そんな訳で(ほら見た事か)毎月送られてくるCDを横目に、疲労で布団へなだれ込む毎日。
まさしく、積読(つんどく)。休みの日は放心状態。
その1年は、人生何度目かの、自己嫌悪の日々でした。
もちろん、初中級には進まず退会しました。これ、涙の💧しずくなり。
また、やってしまった感、満載ですわ。
で・す・が、オーストラリアからの帰国後、無事に終了!、完走しましたよ~。拍手、拍手~。
帰国後は、1巻目からしっかりとCDを聴き、解説を読みながら、踏ん張りました。
このブログの始めに、母の大病に触れましたが、その看病の傍ら、進めました。
その頃は、僅かに高まった英語力を保とう、伸ばそう、と言う意欲を持ち続けることで、看病のエネルギーにしていました。
CDを真似て音読したり、ディクテーションをして、自分なりにやり込みました。
手元に全て揃っているので、どんどん進めて走りました。
もちろん、ストーリーもしっかり味わいましたよ。
何でも自分で出来ると、家を飛び出したドリッピー。
旅する中で、独りよがりな自分や、家族の愛・有難さに気付いて行く。
その過程が、自分の姿と重なりました。
さすが、シドニー・シェルダン。素晴らしかったです。
さて、この「イングリッシュアドベンチャー」は今もしっかりと、教材を提供しています。
シャーリーズ・セロンや、ジュード・ロウの名前もあります。豪華ですね。
う~ん。言語って、物語を読みながら勉強していくのが良いのでしょうね。
単語も、一つ一つ機械的に覚えるよりは、物語の中で覚えた方が、記憶にも残りますし。
しかも一流の声優さん、俳優さん達が発音してくれるのですから。
ある程度の文法や、語彙力がついたら、まとまった英文をどんどん読んでいくのが、好ましいと思いました。
レベルと好みが一致したら、これは最高の教材です。
しかしながら、今は英文の物語にCDが付いた本が、これまた豊富にあります。
12か月間、本とCDが溜まっていくだけ、なんて事になったら辛いです。
興味のある物語を、1冊ずつ読み進めて行くのもありです。
とにかく、何か一つやり遂げた成功体験は、あった方が良いです。乾杯!
この完走体験をもとに、次は長文読解へ
次なるハードトレーニング
「家出のドリッピー」を完走し、多少の自信を付けた後、NHKのラジオ英会話を始めました。
これは、毎日の英文の量が、そんなに多くなく、とっつきやすく感じました。
度々出る大杉先生の親父ギャグに笑い、ケイ・ヘザリさん等のトークが聴き取れると、嬉しかったです。
これも、母の病院に通いながら、しがみ付く気持ちで繰り返しました。
週末には、当時ヒットしていた、洋楽の歌詞の解説もあり、洋楽ファンのわたしには嬉しい放送回でした。
このラジオ講座の受講を続ける中で、母を看取り、日々に忙殺されながら半年程たった頃でした。
このテキストの後半の広告欄で、大学受験用生向けの、「able」(不動産屋じゃないです)と言う教材が目に留まりました。
教材の内容は、当時の早慶、上智大学等の実際の長文入試問題です。
英文を、いくつかのフレーズごとに区切って、左から右へ、返り読みせずに進んで行く読み方を、アメリカ人の(日本語・英語)バイリンガルの先生が教えてくださいます。
講座はカセットテープを聴くものでした。
4~5万円位の受講料だったような、微かな記憶。
今は「スラッシュ訳」などと言って、英文を頭から読み下して行くのはごくごく当たり前のこと。でも、昭和の英語教育を受けたわたしには、衝撃的でした。
正直、当時の(現在は同じか分からないのでこう表現します)「家出のドリッピー」の解説では、関係代名詞の説明が、いまいちピンと来なかったのです。
英文の後ろから訳す、典型的な帰り読み、です。
これでは、聴いているうち、読んでいるうちに、分からなくなってしまいます。
この先生の教えに沿って、英文を読み進めて行くと、本当にスラスラ読めていけました。
発音も、リンキングや、音の欠落などについての解説がありました。
何講かの英語長文を読み進めるごとに、ディクテーションの添削がありました。
2回か3回の提出だったと思います。
聴き取った英文は、自分なりにスラッシュを入れて、その下に日本語訳を書きます。
これを添削してもらうと、聴き取りの弱点や、きちんと英文を読めているかが分かるのでした。
かなりのハードワークでしたが、お陰で長文への抵抗は低くなりました。
これを高校生のうちにやっていたら、と思いました。
しかし、これも、今では様々な発音のテキストや、英文解釈の参考書等で、当たり前に学べると思います。
本当に百花繚乱のごとく、です。いい時代だなあ。
この後の小休止
この後しばらくは、諸事情でここまで根詰めた英語学習は出来なくなりました。
そこそこのお値段の英語教材への投資は、終わりです。
諸々の家の事情、社会人生活、結婚、出産等の人生の節目が続きます。
でも、心の中には、いつも英語への思いはありました。
そして実際に、英語学習を再スタートするのは、ここから10数年後となります。
子育てをしつつ、ちびりちびりと?ですが、そのお話は、また後日させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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